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PlayPointクイックスタートガイド – HQPlayerの設定

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HQPlayerの設定

本ガイドはHQPlayerとPlayPointを連携動作させる手順を開設するものです。本機能を使用するには、事前にHQPlayerのダウンロードとインストールが必要です。HQPlayer日本語版は公式ウェブサイトよりダウンロードすることができます。HQPlayer日本語版のマニュアルはHQPlayer日本語版をインストールするとローカルのフォルダに保存されます。

exaSound PlayPointはNetwork Audio Adapter (NAA)と呼ばれるHQPlayer専用のプロトコルに対応しています。NAAはSignalystにより開発された独自のプロトコルで、PlayPointをシームレスに利用することができます。これにより、HQPlayerで事前にアップコンバージョン処理を行い、その結果をネットワーク経由でPlayPointに伝送することで、リアルタイム処理では不可能な負荷の高い計算をPCに任せる一方、PlayPointはレンダリング処理に専念することで従来は困難だったデジタル領域でのスマートな信号処理が可能になりました。

もしまだPlayPointの準備ができていないようでしたら、PlayPointの取扱説明書を確認されるか、(もし取扱説明書が見当たらないようであれば)クイックスタートガイドをご覧いただき、PlayPointの設定完了させてから、本ガイドをご参照ください。

まず、PlayPointをホームネットワークに接続します。コンピューター上でROONが起動していること、PlayPointの電源がONになっていて、ホーム画面が表示されていること、およびPlayPointが同じセグメントのネットワーク上に存在していることを確認してください。

PlayPointの電源をONにすると、以下の図のようなホーム画面が表示されます。

上の図に示されているパネル上部の3つのアイコンはPlayPointがネットワークに接続済みで、exaSound製DACが接続されており、プレイバックエンジンが動作中であることを示しています。次のステップに進む前に、この3つのアイコンが表示されていることを確認してください。

HQPlayerとPlayPointを連携動作させるためには、PlayPointの電源をONにする際にネットワーク接続機能を有効にする必要があります。PlayPointのネットワーク設定を変更した場合には、HQPlayerと接続する前に、PlayPointを再起動してください。

始めに、HQplayerを起動します。

「ファイル」から「設定」ウィンドウを開き、以下の図のように設定を変更してください。画像は拡大して表示することができます。

ステレオ用DACを使っている場合には「チャンネル数設定」を「2」に、マルチチャンネル用DACを使っている場合には、チャンネル数設定を「7.1」にしてください。

exaSoundでは「SDM初期設定」を「poly-sinc-2s」にするよう推奨しています。このフィルターはDSD256にアップコンバージョンする際のCPU負荷が低く、高精度な変換を実現するものです。

なお、HQPlayer 3.13以降から、低負荷の設定が可能になりました。「自動アップサンプリング」機能は、メイン画面の「PCM/SDM自動切替」と組み合わせて使うものです。両者の組み合わせにより、サンプリング周波数のスマートな選択が可能となり、44.1kHzの整数倍のファイルは44.1kHzの整数倍のDSDデータに、48kHzの整数倍のファイルは48kHzの整数倍のDSDデータにそれぞれ変換されます。

exaSoundではまず「DirectSDM」を使うことを推奨しています。

以上の設定で、HQPlayerとの連携動作が可能です。

トラブル・シューティング

HQPlayerからPlayPointを見つけることができません。PlayPointが「設定」の「デバイス」の一覧に表示されません。

  • PlayPointがホームネットワークに正しく接続されているか確認してください。また、PlayPointの「Network Configuration」画面でIPアドレスが正しく取得できているかを確認してください。
  • USBケーブルが正しくUSB DACに接続されていることを確認し、DACの電源がONになっていることを確認してください。
  • PlayPointを再起動し、ホーム画面が表示されるのを待ってください。ホーム画面の上部のアイコンで、ネットワーク/サウンドエンジンの接続状況を確認してください。
  • HQPlayerを再起動してください。全ての設定が上で示したスクリーンショットと同じか確認してください。

マルチチャンネル用DACを接続しているにも関わらず、周期的なクリック音が聞こえるだけで音楽再生ができません。

  • HQPlayerの「設定」画面を開き、「チャンネル数設定」が「7.1」になっていることを確認してください。この設定はHQPlayer、NAA、PlayPoint間で連携動作するために必要です。PlayPoint自体にはチャンネル設定の機能はありません。

HQPlayerからPlayPointにデータのストリーミングはできていますが、断続的にノイズが聴こえます。

  • ホームネットワークの接続速度が再生しているファイルのビットレートに対して不足しているかルーティングに不具合が生じていることが考えられます。PlayPointとHQPlayerが起動しているコンピューターを同一のイーサネット・スイッチまたはルーターに接続してください。
  • ホームネットワークがギガビットイーサネットで構築されていることを確認してください。
  • 無線LANアダプター等を経由した接続の場合、全てのデバイスが801.11ACで動作していることを確認してください。サンプリング周波数の高いファイルをPlayPointで再生する場合には、安定して高い転送速度が出せるホームネットワークである必要があります。

PlayPointで他のストリーミングソースを利用している場合、HQPlayerのNAA機能を有効にすることができません。

  • ストリーミングソースは常時ひとつだけ有効です。他のソースを停止して、PlayPointを再起動してください。HQPlayerを起動するまえに、PlayPointのホーム画面が表示されるのを確認してください。

HQPlayerからストリーミングが開始されるまでに時間がかかります。

HQPlayerで出力しようとしているサンプリング周波数が高すぎます。お使いのコンピューターのCPUパワーがリサンプリングあるいはPCMからDSDへのトランスコーディングに対して十分な性能を有していません。サンプリング周波数を下げるか、トランスコーディングを行わない設定にしてください。

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